バストをもっと豊かにしたい、そんな願いを叶える方法の一つが、豊胸施術です。美容外科クリニックでは、シリコンプロテーゼや脂肪注入、そしてヒアルロン酸注入など様々な種類の豊胸施術が取り扱われています。安全性の高さや費用の安さに注目して豊胸施術を選ぶのなら、どの方法が最適でしょうか。
人気の高い豊胸施術について、詳しくチェックしていきましょう。
豊胸施術にはシリコンのインプラントを乳房に入れる方法や、自分自身の脂肪を入れてボリュームを増やす方法、そしてヒアルロン酸を使用する注入法などがあります。施術方法によってダウンタイムの長さや費用が大きく異なるため、よく比較をして選ぶことが大切です。
複数ある豊胸方法の中で、もっとも手軽だといわれているのは、ヒアルロン酸注入です。ヒアルロン酸注入による豊胸は、費用が安く身体への負担が小さい、という特徴を持っています。
ヒアルロン酸は高い保水性と粘性を持つ物質であり、皮膚や筋肉など体内のいたるところに存在しています。細胞同士をつなぐ働きを持ち、皮膚などに弾力性と保水性を与えているのです。アレルギーを引き起こすリスクがほとんど無いため、化粧品に使用されているほか、美容整形においても幅広く用いられています。
もともと体内に存在している成分であるため、非常に安全性が高く、身体に馴染みやすいという特徴を持っているのです。
ヒアルロン酸注入による豊胸施術を受ける際には、最初にカウンセリングと、医師による診察が行われます。患者の希望を聞き取り、バストを診察した上でヒアルロン酸の注入箇所や注入量を決めていくのです。施術当日には局部麻酔が行われ、その後注射器を使用してヒアルロン酸を注入していきます。
施術に必要な時間は、およそ15分から30分程度です。術後はそのまま帰宅が可能であり、翌日からシャワーを浴びることもできます。施術の後、通常は2～3回程度の通院が必要です。バストの見た目や機能についてチェックするため、経過観察が行われます。
ヒアルロン酸注入のもっとも大きなメリットは、皮膚を切開する必要がない、という点にあるでしょう。注射器だけで施術を行うことが可能なため、ダウンタイムもほとんど不要であり、入院の必要もありません。入浴をしたり、スポーツをしたりといった行動も、術後およそ一週間後から、普段どおりに行うことができます。
縫合なども当然必要ありませんから、施術後に傷跡が残るリスクもほぼありません。注射針の跡が残る体であり、それも時間とともに薄れて目立たなくなります。入院が不要であり、術後の通院も最低限の回数のみで済ませることができるため、トータルでかかる費用がかなり安いのが魅力です。
シリコンインプラントの挿入によって豊胸を行う場合、入院が必要となることもあるでしょう。また、脂肪注入による施術は、注入する脂肪を吸引する処置も必要となるため、トータルで二回分の施術を受けなくてはなりません。
これらの施術方法と比較すると、ヒアルロン酸注入は非常に安全性が高く、低コストの豊胸方法だと言えます。
注射器による施術方法は、傷跡が残りにくいため、人に気づかれるリスクがほとんど無い、という利点を持っています。日帰りで施術を受けることも可能なため、学校や会社等を休む必要がありません。本人が黙ってさえいれば、豊胸施術を受けたことを周りに知られる心配がないのです。
また、レントゲン撮影にも、注入したヒアルロン酸が写ることは無いとされています。シリコンバッグを使用した方法や、脂肪注入法の場合、施術の影響がレントゲンに写り込んでしまう可能性がありますが、ヒアルロン酸注入なら、そうした心配がありません。
ただし、CTやMRIには、写り込む場合もあります。
様々な利点を持つヒアルロン酸注入法ですが、デメリット点もいくつか存在しています。デメリットとしてまず挙げられるのは、サイズアップに限界がある、という点でしょう。ヒアルロン酸注入では、注入量によってボリュームの調整を行います。
使用されるヒアルロン酸の量は、片側50から150cc程度が一般的です。100～150ccの注入で、最大2カップ分程度の豊胸が可能とされています。
もとのバストの形によっては、注入できる量が限られてしまい、希望した大きさを実現できない可能性もあるでしょう。
ヒアルロン酸は身体に馴染みやすい成分ですので、注入された後、徐々に体内へと吸収され消えていきます。
このため、ヒアルロン酸注入による豊胸は、効果が永続しません。時間の経過とともに吸収が進んでいき、やがて元のサイズへと戻っていきます。継続的に効果を得るためには、定期的に注入施術を受け続ける必要があるのです。
シリコンや脂肪注入による施術は、効果が長く続くというメリットを持っています。できるだけ長く効果を実感したい、そんな場合にはシリコンや脂肪注入の施術が適しているかもしれません。
サイズアップできる範囲には限界がありますが、そのかわりヒアルロン酸注入法なら、バストの形を細かく調整することができます。例えば、バスト上部のボリュームが足りないといった場合、その部分に注入を行うことで、全体のバランスを整えることができるのです。
左右のサイズを整えたり、気になる部分にだけボリュームを増やしたり、といった繊細な調整が可能となります。形にこだわって豊胸したい、美しいシルエットを作りたいという場合に、最適な施術方法だと言えるでしょう。
効果が永続しないということは、もしも万が一期待通りの仕上がりにならなかったとしても、自然と元の状態に戻すことができる、ということでもあります。美容整形施術を受ける際、期待と違う仕上がりになるのではないか、と不安を感じる方は少なくないでしょう。
シリコンプロテーゼによる豊胸の場合も、再施術によって形を整えることが可能です。しかし、術後すぐに再施術を受けることはできませんし、身体への負担や、費用などの問題が生じます。その点、ヒアルロン酸なら数回に分け、徐々にサイズアップをするといったことも可能です。
様子を見ながら施術を受けて、納得のいく仕上がりを目指すことができます。もっとも安全性が高く、低リスクの豊胸方法だと言えるのではないでしょうか。